学習塾開業前に知っておきたい「広報」と「戦略」
「学習塾の開業準備」では、どんなことが大切だと思いますか?
- 経営理念
- テナント選定
- 生徒募集
- 授業方法
開業イメージが具体的な方ほど、挙がる項目は細かいかと思います。
細かな点まで見えているということは、それだけ準備が進んでいるということ。
決して悪いことではありません。
しかし、塾開業の準備にあたっては、細かくなり過ぎず、本質からズレないバランス取りも大切です。
そこで、開業前に押さえておきたいポイントを挙げます。
ずばり、「広報」と「戦略」です。
- 経営理念
- ビジョン
- 経営戦略
- 広報戦略(何を目的とする?)
- 広報戦術(どの媒体を使う?)
- 広報業務(どのような文言を打つ出す?)
特に個人塾で欠落しがちなのが、(4)の広報戦略です。
すべての広報活動は「生徒募集」につながる
「すべての道はローマに通ず」という言葉があります。
塾経営では、すべての活動は「生徒募集」につながる、ということになります。
「チラシ」「リーフレット」などの配布はわかりやすいでしょう。
春期や夏期講習時期、定期テストの前後など、広報計画が組みやすいからです。
まさに、「目に見える広報活動」と言えます。
一方、「目に見えない(見えにくい)広報活動」をご存知でしょうか。
徐々に、ボディブローのように効いてくる広報活動の例を挙げてみます。
日々の授業
生徒が楽しく学び続けられる教室。
まさに目指したい理想塾です。当然、成績は向上していくでしょう。
「勉強するようになった」「成績が上がった」などの声は、保護者の悩みを解決した証拠です。
徐々に良い評判、口コミへと広がっていきます。
つまり、日々の授業も「広報活動」の一つだということです。
- 生徒を笑顔で帰す
- 生徒の悩みを聞いてあげる
- 生徒が人に話したくなるような知識を与える
- 教材を工夫する(学習システムを取り入れる)
- ほめ伸ばしを徹底する
スタッフの結束
アルバイト講師を雇っている場合は、「スタッフの結束」を意識しましょう。
スタッフ間で長所・短所が埋め合わさり、教室全体で高い意識が芽生えた状態を想像してみてください。
保護者から見ると、教室内で感じられる「スタッフの結束」は「我が子へ注がれる教育力」なのです。
- スタッフが楽しく働ける環境づくり
- スタッフへのねぎらい(寸志・スイーツ・楽しめるイベント)
- スタッフが主体的に考える社風
スタッフの結束も「広報活動」の一つになります。
あたなが得意とする、「スタッフ管理 = 目に見えにくい広報活動」を考えてみましょう。
まとめ
チラシやホームページなど、直接的な「生徒募集」は大切です。
しかし、どの塾も手を抜かずにやっていることであり、差別化がはかりにくい広報活動といえます。
目に見える広報ばかりでなく、「目に見えない(見えにくい)広報」を意識してみてください。
「あなた」らしい広報戦略。
戦略とは、何をやらないかを決めることです。
逆を言うと、あなたが得意な、目に見えにくい広報活動で戦う、ということ。l
すべての活動は「生徒募集」につながる、を忘れず、「広報戦略」を日々進化させましょう!