学習塾フランチャイズ(FC)選びに欠かせない4つのポイント
一般にフランチャイズ(FC)は、個人・法人問わず、統一ブランドで同じ事業を営む形態です。
学習塾業界でも、「運営ノウハウが開業当初から手に入る」という理由から、FCに加盟するケースはよく見られます。
FC加盟では、ブランドを活用して地域の信用を得やすいメリットがあります。
その一方で、開業後に「こんなはずじゃなかった」という声が挙がるのも事実です。
FC加盟にあたっては、次の4点を必ず注意しましょう。
FC選びに欠かせない4つのポイント
価値観が合うFC(ブランド)を選ぶ
ここで言う「価値観」とは、教育理念やビジネスの考え方を指します。
子どもたちへの教育、その価値、日本・世界への広がり、貢献性、指導スタイルの将来性など、共感できる点が多いブランドを選ぶとよいでしょう。
開業当初から「価値観」が合わないと、FC本部の方針や各種企画に賛同できず、徐々に疑心暗鬼が生じてきます。
「疑心暗鬼」は増大すると、やがてFC本部が信じられなくなります。
信じる力は「集中力」につながりますが、信じられなくなると「注意力散漫」「経営不振」へと変わっていきます。
最終的にFCを脱会することになります。
脱会してしまっては、FC加盟の強みを活かせず、加盟金や時間の損失となります。
「価値観」の確認はFC加盟の絶対条件です。
情報を徹底的に収集してブランドを選びましょう。
契約をFC本部任せにしない
「FC本部(あるいは営業担当者)への信用」を理由に、契約書の内容を精査せず、サインしてしまうケースがあります。
独立開業となれば、たとえFCに加盟したとしても「自己責任の原則」で経営することになります。
FC本部が具体的にどんな所までサポートしてくれるのか、契約書ベースで必ず確認しましょう。
特に事業計画書の作成(融資に関連)、テナント選定協力、生徒募集支援、(定期的)経営アドバイスなどが重要です。
過去のトラブルを確認する
過去、加盟校との間でどんなトラブルがあったかを確認しましょう。
トラブルがあった場合、FC本部はどのように対処したのかを調べます。
トラブルの種類や対応内容からFC本部の姿勢が見えてきます。
また、説明時の営業担当者の態度や雰囲気も判断材料になるでしょう。
信用に足るFC本部か、心から納得できるまで、FC本部への訪問なり、「(ブランド名) 訴訟」「(ブランド名) 詐欺」などのインターネット検索などを行って、情報収集に努めましょう。
加盟校の話を精読する
気になるFC(ブランド)があれば、まず資料を請求してみましょう。
どのブランドに請求しても、「加盟者の声(冊子)」が送られてくるはずです。
FC本部にとって都合の良い内容が書かれていますが、写真付きで「加盟者の声」が掲載されているということは、「加盟者が実在していて、成功している証拠」と考えることができます。
どのような状況で加盟したのか、どんな考え方ならブランドを活用して成功に至るのか、あなたの考え方との違いを知るためにも、「加盟者の声(冊子)」は必ず精読してください。
まとめ
FCに加盟する前に、「FCブランドを信用できるか」自問自答を繰り返してください。
これを繰り返すうちに、あなたの中に「経営への思い」がつくられていきます。
- どんな教育をやりたいのか
- どのくらいの利益率を実現したいのか
- どんなサービスなら地域に貢献できるのか
「経営への思い」は、やがて「経営理念」へと昇華されていきます。
まずは情報収集からはじめ、取捨選択しながら未来を設計してみてください。
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