個別指導塾での起業と「差別化」の必要性

学習塾の開業にあたって情報収集を進めていくと、「個別指導塾」というキーワードに焦点が絞られてくる方が多いです。それは、学校のような一斉授業の塾では未経験者の参入が難しいからです。
腕の立つ学習塾講師を雇うにしても、人脈がなければ、求人を出してもなかなか集まるものではありません。必然的に、個人が独立開業するのなら「個別指導塾」を選択することが多くなってきます。
しかし、そんな「個別指導塾」ですが、「ライフサイクル」という観点からすると「差別化」が欠かせない段階にあると言えます。
ライフサイクルを考える
商品やサービスには、「ライフサイクル」があり、次の6段階で説明されます。
(1)開発期
↓
(2)導入期
↓
(3)成長期
↓
(4)成熟期
↓
(5)飽和期
↓
(6)衰退期
1人の講師が1~4人の生徒を教える「個別指導塾」は、1960年ごろに始まりました。「家庭教師のような親身な指導」のニーズを捉え、フランチャイズビジネスの発展によって「導入期」「成長期」と駆け上がってきました。
その後、教材やサービスの向上、コーチング導入などによって「成熟期」を迎え、「至る所に個別指導塾あり」と言われるほどの「飽和期」に至りました。
それでは、これから個別指導塾はどうなるのでしょうか。「衰退期」を迎えて、跡形もなくなくなってしまうのでしょうか。
大きく時代を捉えると、学習塾は「AI(人口知能)時代」「グローバル社会」への対応が求められています。これまでの「講師が生徒に教える」形式から「講師による精神的ケアとAIによる学習進捗・管理サポートによって、生徒が自ら学ぶ」形式への転換です。
情報を収集し、理解して活用する。さらに、(人間ならではの)新たな価値を与えてシェアする時代です。インターネットを活用することによって、「自ら学ぶ」環境は整備されてきました。そして、「教える」から「自ら学ぶ」への大変革をサポートすることが、「これからの学習塾」=「新・学習塾」に求められると言えます。
では、「自ら学ぶ」を主軸とする「新・学習塾」のライフサイクルはどうでしょうか。厳密には地区によって異なることですが、学習塾での「ロボット教室」「プログラミング教室」「自立学習をコンセプトとするデジタル教材」の普及度合いで「開発期」「導入期」「成長期」・・・を判断する方法があります。
単に「個別指導」を運営するのではなく、開業地の現状をライフサイクルにあてはめてみて、ここ5年、10年の保護者ニーズの変化を予測することが重要です。
ライフサイクルの基本、それは「古いものから新しいものへの乗り換え、コンセプトの乗り換えのタイミングも予測する」ことです。学習塾の開業にあたっては、「ライフサイクル」の視点を活用してください。
